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織物の用語集(な行) glossary-textile-n

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ななこ織り 経糸、緯糸を2本以上引き揃えて織る平織りをななこ織(斜子織)と呼びます。オックスフォードもそのひとつで、比較的薄手の生地から厚手のものまであります。シャークスキン、バスケット、マット、パナマ、ホップサック、ブッチャー等と呼ばれる生地もななこ織です。3~4本ずつのものや、タテ、ヨコの引きそろえ本数が異なったものもあります。ななこ織物の表面が魚の卵の形に似ているところから「魚子織」とも呼ばれています。かごの編み方に似ているためバスケット織りとも言われます。
ニット ニットは、一本の糸をループ状で縦や横方向に絡めながら編み上げたものです。主に、横編機で編んだ編地をニットという。ニットと聞くと、多くの人がまず「セーター」を思い浮かべますが、編物や編んだ服や布地などを指すもので、セーターに限らず編み物の総称のことです。ループ状に絡めながら編み上げることでふくらみや丸みが生み出す、やわらかくて伸縮性のある編地がニットの特長です。横編みは編目が横につながり、一段ごとに折り返していきながら編むもので、ベストやセーターなどに使われる編地です。それに対して、縦編みの編地は縦方向に連続した編目を作り出し、ハリ、コシを持つことが特長です。以前はメリヤスと言われていたのですが、今は少なくなりました。
ネル 綿のフランネル(コットンフランネル)のことで、甘撚の緯糸を打ち込んで平織りや綾織りの綿織物を起毛した布生地です。起毛してあるので 肌触りが柔らかくて暖かく、肌着として重用されます。針布起毛機を使用して起毛しますが、緯糸をより多く起毛する構造になっているため、緯糸が太くなっています。当初ウールまたはウーステッド糸から作られたが、現在ではウールと綿、ウールと合成繊維から作られることもあります。コットンフランネルは片面だけ毛羽立ちされた丈夫な綿の織物で、日本においては明治時代に和歌山を中心に製造されました。今日、今治タオルの産地として名高い愛媛県今治市も、明治時代は綿ネルの一大産地でした。