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再生繊維 植物系と化学系の2つに分けられる再生繊維（さいせいせんい）は植物系は天然繊維の性質を持った物質（木材パルプ、綿）を溶かし繊維に作り変えたものである。化学系はペットボトルを再生してできた繊維のことである。主な例としてレーヨン、ポリノジックレーヨン、リヨセル、テンセル、モダール、コットンリンターを原料にしたキュプラが再生繊維となる。
湿式紡糸 原料のポリマー（高分子）を溶剤に溶かし、ポリマー溶液を作成。レーヨン、アクリル、ビニロン繊維の製造に用いられる紡出方法。そのポリマー溶液を凝固液と呼ばれる液体の中で紡出する。ポリマーを溶かしていた溶剤のみ凝固液中に拡散してポリマーが糸状になる。溶融紡糸法と比較して、製造装置も複雑で紡出速度も遅いた生産コストは高くなる。
霜降り 2色以上の繊維を混ぜて紡績した糸のことで外観を霜降りという。織り糸とした織物は、霜が降りたように白い斑点が散らばることから、霜降りの名が由来している。
獣毛（じゅうもう） カシミヤ、モヘヤ、アルパカ、アンゴラなどの毛のことを獣毛という。
獣毛繊維 霜降り風の表面感になる、経糸に色糸（糸染め）、緯糸に晒糸を使用した先染め織物。通常は経緯とも綿糸を使用する。経糸に晒の綿糸、緯糸にポリエステルの未染色の糸を使い平織りにして、ポリエステル緯糸が染まらず霜降り調にしたシャンブレーを作る事も出来る。経糸にインディゴ染めの糸を使用した場合、ダンガリーと呼ぶ事もウール（羊毛）以外の動物の毛の総称。
消臭加工 消臭加工は、繊維が臭気成分と触れることにより、不快臭を減少させる効果を示す加工である。詳しくは汗臭、体臭の原因であるアンモニア、酢酸、イソ吉草酸を消臭する加工剤を繊維に浸透させる加工であり、洗濯30回程度でも消臭能力が落ちることもない。
シルケット加工 綿繊維を引っぱりつつ苛性ソーダ（水酸化ナトリウム）水溶液に浸ける加工。シルクのような光沢が出る事からシルケット加工と称されている。このような光沢のある加工は一部の服の素材として使われることが多い。
水溶性ビニロン ポリビニルアルコールをそのまま紡糸、製造すると水溶性ビニロンになる。用途としてはケミカルレースと無撚糸タオルが代表的であり、水溶性ビニロンは最終製品に残らない。
スパンデックス スパンデックスはポリウレタン繊維の一般名称であり、寝具のマットレスなどに使われる。伸縮性に極めて優れ、混紡率が低くても特性を失わないのが特長。またゴムのように伸び縮み、天然のゴムより強くて劣化しにくい。
スパン糸（紡績糸） 綿やウールなどの紡績糸をスパン糸という。ポリエステルなどの合成繊維はスパン糸やナイロンなどの長い繊維を収束してよりをかけたフィラメント糸など混ざる場合もある。
精紡 紡績最後の工程を精紡という。粗紡した糸を細くしながら撚りをかけ、必要な太さ・強さ・弾力をもった糸にすること。
精梳綿 精梳綿は紡績工程の一部である。綿花には長い繊維と短い繊維が混じっており、これらを分離する工程が必要となる。精梳綿では、短繊維の取り除きを行い、工程を通してつくられる糸はコーマ糸と呼ばれる。
精錬 天然繊維から不純物を取り除いて純度を上げるのが精錬である。紡績工程においては油や糊その他が付着するので、これらの物質を除去する必要がある。繊維などの素材の種類によって精練の方法や使用する薬剤が異なってくる。セルロース繊維の場合、通常アルカリ（水酸化ナトリウム）と界面活性剤（合成石鹸、石鹸など）を使用する。
セルロース系繊維 セルロース系繊維とは植物の天然繊維や再生繊維を指す。セルロールとは構造を持つ高分子のことである。天然繊維としては、綿、亜麻（リネン）、ラミーなどがあり、再生繊維のレーヨン、ポリノジックレーヨン、テンセル、キュプラなどがある。色味鮮やかで染色堅牢度も高い反応染料が最もよく使用されている。
繊度（Micronaire Fineness） 綿毛１本の平均的な太さ
粗紡 粗紡は紡績工程の一部（初期）である。練条工程でつくられたスライバーを細くして、指定の太さの糸にしていく。
梳毛（そもう） 梳毛は、毛足の長い羊毛を引き揃えて、短い繊維を取り除いた滑らかで光沢感のある糸。