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S(エス)撚り 糸の撚りの方向をさす表現。右撚りともいう。通常の紡績糸はZ撚り。S撚りが使用される代表例はカタン糸(ミシン糸)。カタン糸はS撚りの糸を3本あわせて、Z撚りによりあわせたもの。カタン糸を作る以外ではほとんどS撚りが使われる場合はないが、天竺編みでS撚りとZ撚りを1本ずつ交互に使用して編むことがある。天竺特有の斜行(編目が斜めになっていること)を防止したり、独特の風合いを出すのが目的。
Z撚り 単糸の撚りは通常このZ撚り。双糸の場合はZ撚りの単糸を2本を合わせ、逆方向のS撚りに上撚りをかける。これとは逆に、S撚りもしくはZ撚りの単糸を同方向に撚りあわせることを、ボイル撚りと呼び、シャリ感を出したい時や各種強撚織物を作る時に用いる。図の様に撚りの傾きがZとSの擬することができるので、Z撚りS撚りと称してる。