タオルの製造工程においてはヘムや耳の縫製などがありますのでミシン(針)を使います。
ミシンをお使いになられる方はご存知でしょうが、稀に針が折れるのですね。折れた針がタオルに混入していないか、探知機を用いて検査しましたよ、という証が検査済みのシールやタグです。万が一でも折れた針などの金属片が入っていたら大問題です。
近年、特にPL法が施工されてからは、各メーカーとも視認以外に確実に探知できる手段として高性能な検針機を導入しています。針も確かに混入しては大変ですが、他にもホッチキスの針や荷札の針金など金属製のゴミの混入もありえるので、精密に検査をすることが大切です。
現在の探知機は1mmほどの小さな金属片でも発見できるそうです。検針機はハンディサイズもあるのですが、タオルメーカーで使われるものはコンベアタイプの大型のもので、ケットなどの大きな寝具でも容易に通せるものを使用しています。これはトンネル型ともいわれ、検出部分がコンベアの上下にあり、商品を搬送ベルトで動かすと検出器が自動で検査してくれます。業務用ですのでその感度の高さや範囲の広さが十分あり、検査作業の高速化も実現しています。
検針済みとなっている商品は、タオルであれぬいぐるみであれ寝具であれ、針を検査してくれているので安心ですね。ただ、この検針機、空港にある金属探知機と仕組みは同じですので、心臓ペースメーカーを使用している人は近づかないようご注意を。
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