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[コラム] 風合いと表現

衣類などの織物でその素材感、手触りなどを伝える際に「風合い」がよく使われます。タオルでは、その素質を伝える言葉として、ハリ、コシ、シャリ、バルキー性等の表現がよく使われます。
風合いとは何でしょうか。
今治タオルハンカチマチュア
布などの柔らかさ、厚みなどの素材の感触を風合いといいますが、これを説明するのはなかなか難しいです。味を表現するのと同じく、その人の感性や表現力で多様な表現が可能なため、法則や基準というものが設けにくいものです。ただ、それでも長年人々の生活に密着して存在してきた布や衣類ですので、慣例的に良く使われる表現というものがあります。
代表的なものとして、以下のものです。
「肉厚(ボリューム)がある」
重たい、厚い、軽い、などの重さや厚さの表現。
「コシがある」
弾性や反発力がある様子。適度に密度もある性質の表現。
「シャリ感がある」
麻など荒い繊維を触って表面の感触。
「しなやかさがある」
柔らかさと滑らかさ、ドレープ性がよい。ハリがあるとは逆。
「ハリがある」
弾性率が大きくて変形しにくいしっかりとした感触。
「バルキー性に優れる」
ウールのようなふんわりとした温かな肌ざわりの表現。
タオルの風合い
生地を伸ばしたり、押したり、応力を掛けて計測することで、ドレープ係数などの数値化はできますが、そこはやはり生地を触って得られる人の感覚を元に言葉として残ってきたものであり、その具体的な定義づけは難しいところですね。
でも聞いただけでふんわりしている、しっかりしてそう、といった、まるで自分が手に取ったような織物の「風合い」を伝えてくれるこれらの豊かな表現は、無理な数値化をせずに後世に残したいものです。