タオル生産に使われるタテ糸・パイル糸を必要な長さに巻き取る工程を整経といいます。また、整経する機械の種類には、部分整経機・ビーム整経機・見本整経機などがあります。
『部分整経機』
クリールというスタンドに、地面と平行に立てら(ささ)れた糸を、均一な張力と均一な幅で、必要なm数(長さ)を、ドラムに、指定された回数(山数)巻き取っていく機械と、ビームに巻き取っていく機械一式を部分整経機と言います。
『ビーム整経機』
荒巻整経機、ダイレクトワーパとも呼ばれます。クリールに立てた糸を直接荒巻ビームに巻き取る機械です。
『見本整経機』
多品種による少量生産が進んだ現代、小口で糸を準備することが多くなりました。これを解消するために、少量の糸を染晒糊つけして、バスタオル20枚30枚の糸を巻くのに使用されていた、見本整経機のドラムを改良し、160枚程度の糸をまける見本整経機が登場しました。
『残糸整経機』
タテ糸やパイル糸を準備する際に、1本もm数の足りない糸が出ないようにチーズに巻かれた糸長の約1~3%の余裕を持って糸は分割され巻かれます。よって 常にチーズ余り糸が残った状態で発生します。この糸を残糸整理機(多くは自動ワインダー)にかけ、一定の大きさにしてヨコ糸などに再利用しますが、ヨコ糸 にも専用の色をつけ、小口でリピートされないものが増えていますので、残糸の再利用も課題になっています。
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