タオルの原料となる繊維には、天然繊維と化学繊維の2種類あります。
天然繊維-植物繊維
- 綿・・・多年草ですが一年草として育てられることが多い綿。タオルの原料として最もよく使われています。
- 麻・・・リグニンやペクチン質といったガム質が多く含まれる麻。使えば使うほどガム質が落ち、リネン独特のやさしい白さや柔らかさが出てくるのが特長です。
天然繊維-動物繊維
- 毛・・・ドレープ性が良い、染色の深みがでる、シワの回復が早い、吸水性が良いなどの特徴があります。
- 絹・・・蚕がうみだす絹糸は、沢のよさや肌触りのよさが特徴で、昔から高級品として扱われてきました。
化学繊維-再生繊維
- レーヨン・・・綿や麻と同じセルロースで、綿と比べれば強度は落ちますが、伸度があります。
- ポリノジック・・・レーヨン糸と比べて、湿った時の強度の低下やべたつきが抑えられます。
- キュプラ・・・レーヨンに比べてやや強度があり、伸度が少ない糸になっています。
- テンセル・・・ポリエステルに近い強度があり、湿ってもべたつき、型崩れが少ないのが特徴です。
化学繊維-半合成繊維
- アセート・・・水を吸っても膨潤しないので、湿らせて処理したり洗濯するのが容易です。
- プロミックス・・・構造や機能が絹に似ていて、染色性・糸の光沢・肌ざわりも絹に近いものです。