目次
Q
買ったばかりのタオル、色落ちが心配です。
A
濃色タオルの場合は、使用前に単独洗いをおすすめします。
今治タオルではお洗濯の堅牢度試験での合格を必須としています。また一般のタオルでも必ず「洗い」の工程があり染料をきれいに落としていますが、濃色タオルの場合は微量の染料が残るケースが稀にあります。
お洗濯の際に他の洗濯物に付着してしまう可能性があるため、黒やネイビーなどの濃色タオルは、はじめのうちは白い洗濯ものと分けて洗っていただくか、使用前に単独洗いで色落ちの有無の確認をいただくと安心です。
Q
部分的に変色・脱色してしまいました。
A
塩素系溶剤の付着が主な要因です。
タオルが部分的に黄ばんできたり色素抜けしてしまった原因のほとんどが「塩素系溶剤」の付着になります。
塩素系溶剤といえばカビ取り剤が一般的に知られていますが、それだけではありません。キッチン周りの漂白剤やトイレ掃除洗剤のほか、浴槽クリーナー、洗濯槽クリーナー、ヘアカラー剤などにも塩素が含まれている場合があります。
生活の中に潜む何らかの塩素系溶剤を使用したあとにタオルで手を拭き、知らず知らずのうちに塩素で色が抜けていく、変色する、といったことが起こります。(ゴム手袋を使用していても手袋の着脱時に手に付着することがあります)
使用後に手を洗ったつもりでも塩素系溶剤はとても強力でなかなか落ちないため、微量であってもタオルに付着すると、時間をかけてじわじわ変色・脱色していきます。
解決方法としては、塩素系溶剤を使用する際はできるだけ白や生成りなどの色味のないタオルで手を拭くことや、その前にしっかりと洗浄して塩素を洗い落とし切ってから手を拭くことが大事です。
Q
タオルの色が他の洗濯物へ移ってしまったことがあります。対処法はあります
か?
A
タオルを濡れたまま放置しないこと。
濡れた色物タオルを他の洗濯物と一緒に長時間置いておくと、余分な染料が水分を含んで浮き出てしまうことがあります。
工場出荷時に十分な洗浄と乾燥、検品をしていますが、わずかに残る可能性はゼロではありません。また、雑菌の繁殖を防ぐためにも、濡れたタオルは放置せずなるべく早くお洗濯してください。 すぐにお洗濯しない場合は、風通しの良いところに吊るして干すか、洗濯機に入れて保管する場合もフタは開けたままがよいでしょう。塩素を含む水道水は変色を引き起こす要因ともなりますので長時間のつけ置きにも注意が必要です。
塩素を含む水道水は変色を引き起こす要因ともなりますので長時間のつけ置きにも注意が必 要です。
漂白剤使用の際の注意点は?
漂白剤については使用上の注意をよく守ってご利用ください。白いタオルの場合は問題ありませんが、カラータオルの場合、塩素系漂白剤だと色落ちする原因となりますので、「酸素系漂白剤」をお選びください。
完全に定着した染料は、普段使用されている中で色落ちすることはありませんが、漂白剤を含んだ洗剤で洗ったり、水道水、風呂水を吸ったまま放置してしまうと、変色したり脱色したりする可能性があります。
Q
長期間利用していると、タオルの色褪せ・日焼けが気になります。
A
直射日光を避けてください。
タオルも人と同じく日焼けします。黒くはなりませんが……。
繊維製品は長時間日光に当てると褪色し、その部分だけ薄く変色してしまいます。伊織のお店でも店舗照明などでタオルが焼けてしまう危険性があるので、日々店頭のタオルを入れ替えるなど工夫しています。
洗濯について
強い日差しから紫外線を受け続けると日焼けによる色褪せ、また、タオルの繊維を傷めたり水分を奪いすぎて硬くなってしまいますので、陰干しを推奨します。ただ殺菌のためにどうしても天日干しをしたい場合は、乾いたらすぐに取り込んでください。
保管について
まず一番は直射日光が差し込む場所にタオルを保管しないことです。西日はもちろんのこと、実は朝日も強力です。日が差し込んでも大丈夫なように、影になる場所にストックしてください。
また蛍光灯でも焼けてしまいます。LEDですと紫外線がありませんので褪色・劣化の元にはならないとされていますが、それでも油断は禁物、なるべく光源から離して置きましょう。
変色については、贈答品のタオルをそのまま何年も置いていたら淡く黄色い部分ができていた、というトラブルもあります。原因の特定は難しいのですが、セロハンテープなどに含まれる酸化防止剤に起因することもあります。ケースや袋に入れたまま長期間保管するのはできるだけ避けて、早めに使ってあげましょう。
伊織では、お祝いなどでいただいたタオルは一度お洗濯してから保管していただくようご案内しています。その際、すぐに使うタオルだけを水周りに置くようにして、残りは風通しの良い涼しい場所に保管するようお願いいたします。
色落ち・色褪せを気にしたくないなら、白いタオル。
色落ちや色褪せを完全にゼロにすることは、残念ながらできません。それなら、逆にもとから白いタオルを使ってしまえば、紫外線や塩素の影響も気にならないのでは……?
白や生成りのタオルのメリットとして、「汚れたら目に見えてわかるのですぐに取り替えられる」という点もあります。
伊織のタオルシリーズから「白いフェイスタオル」をピックアップしました。