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覚えておきたい お助けクリーニング術
\ この方にお話を伺いました /
清水屋クリーニング 代表取締役 清水栄治さん
清水屋は昭和35年に愛媛県松山市で始まったクリーニング会社。現在は愛媛県下に5つの工場と、132の営業店舗を展開。
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伊織では清水屋クリーニングが監修した洗濯洗剤「SHIMIZUYA Landry Soap」を取り扱っています。
「皮脂によるタオルの変色やニオイが気になるときは?」
変色やニオイ・雑菌のエサの元を取るには、皮脂が溶けやすい40度ぐらいで洗うといいですよ。40度ぐらいといえばちょうどお風呂の残り湯ぐらいですが、ここで注意なのが、残り湯を使うと、洗剤の力が“湯の汚れ”の方に先に効いてしまい、洗浄力が食われてしまうということ。 残り湯を使って洗濯をするのがNGというわけではなく、その辺を理解した上で、洗剤の量を増やしたりして使うのもひとつの方法ですね。
※ 皮脂汚れが気になるものだけ先にお湯を入れた桶などに浸けておけば、あとは他のものとまとめて洗濯しても効果あり!
「タオルをふんわりさせたいときは?」
可能ならタンブラー乾燥機で乾燥させるのがおすすめですね。(タオルによっては)多少縮みは出ますが。もし気にしないのであれば、それがベストです。
「乾燥機を使うときに、生地の縮みは避ける方法は?」
タンブラー乾燥機で「完全乾燥させる」か、縮みを避けたいので「乾燥機は使わない」という方が多いと思うのですが、我々は「5分だけ乾燥機を回す」という使い方をよくします。そうすると、タオルのパイルが立つのと併せて、余熱により、出してからの自然乾燥の時間が短縮されます。電気代も抑えられるし、機械乾燥と自然乾燥のいいとこ取り!
< 洗濯の縮み問題について >
生地の縮みは「乾燥しきる瞬間」に起こります。 たとえば洗えるスーツやTシャツなんかも、ちょっと乾燥機にかけて温まる程度だったら型崩れもほとんど気にならない。完全に乾燥するまでやってしまうと縮むので、理想の仕上がりに合わせて試してみてください。
「タオルをふわふわにしたい場合、コインランドリーで“10分間(ワンコイン分)だけ乾燥させて”あとは家に持ち帰って干しても問題なし?」
タオルがまだ熱を持っている状態で干せたら理想ですね。温度が高くなると、水分子の運動が活発になるので蒸発しやすく、また空気が含むことのできる水分量(飽和水蒸気量)も増えるため、空気中に洗濯物の水分が逃げやすくなって乾燥が促進される。室温まで冷えてしまうと普通に自然乾燥することと同じになってしまうので、うまく蒸発できないともったいない。冷えてしまったあとに干すと、メリットは少し減ってしまいますね。
熱を持った状態で干すことが難しい場合も「まだちょっと湿っているけどな……」と思うぐらいで持ち帰って、あとは家で干すのでもいいかも。それだけでも完全乾燥させるよりは型崩れが防げます。どのあたりを落としどころにするかですね。
プラスの面、マイナスの面を理解した上で、好みのお洗濯方法を選んでみてください!