園児たちが書いた「おなまえ」を受け取り、次はプロジェクトチームの出番! 手書きの文字を、刺繍で再現するためのデータづくりが進んでいます。
今回からこのプロジェクトに参加し、この作業を一手に引き受けることになった、伊織店頭スタッフでもある大久保さんに作業の様子についてインタビューしてきました。
Q 今はどんな作業をしていますか?
まずはじめに手書き文字の原稿を画像データにするのですが、それをさらに原稿どおりになるように微調整しているところです。 子どもたちにはクレヨンで書いてもらっているので、かすれたところが薄く取り込まれてしまったりするので、その部分を補ったり。書いているところを想像しながら、書き順で糸が重なるよう整えたり。なんども試し縫いをしては修正して……の繰り返しです。
少し手直しするだけの文字もあれば、何度やっても思い通りにいかないこともあったり。もとの文字をできる限り崩さないように、刺繍にしたときにきちんと読めるように工夫しています。
一人分ずつのチェックが終わってから、やっと本番の刺繍に取りかかることができます。
Q 普段店舗でやっている刺繍との違いは?
“固定のフォントではない”というのがまずひとつ。あとは“相手が目の前にいない”というのが一番違うかなと感じました。
普段、店頭で刺繍を承るときは、お客様の「こうしたい」という気持ちやご要望をその場で伺ってやりとりしているのですが、私は昨年12 月の(文字を書いてもらった)幼稚園訪問に参加できなかったので、当日の様子を写真で見ながら訪問したスタッフから話を聞いたり、後日書き直してもらう子がいたのでそのときは立ち会うことができたけど、私にとってはこの原稿でやっと園児たち全員と“初対面”できたような感じ。
Q 園児たちの文字をみて、感じたことは?
力強くダイナミックに書いている子もいれば、すごく丁寧に書いたんだなと感心するような字があったり、鏡文字もあったり。とにかくみんな一生懸命書いた様子が想像できました。
そんなふうに取り組んだ時間って、きっと思い出に残りますよね。小学生になったら、もっと上手になっていくだろうけど、ハンカチに残した文字を振り返ってみてくれたら嬉しいですね。
Q 自分が園児たちと同じ年だった頃の思い出はありますか?
この作業をしながら、まず「私って幼稚園のときこんなにしっかり字を書いていたかな〜」って思いました(笑)。でもいつから文字を書き始めたかというのは、自分では思い出せないものですね。
あと、ひとつ思い出したのが、運動会のときのこと。それぞれ自分の親が手書きしてつくった T シャツをみんなで着るというのが毎年あって、母が書いてくれた名前や絵のことをじんわりと思い出しました。手作りのものって、やっぱり記憶に残りますね。
Q 最後の仕上げに向けて、意気込みをお願いします!
いつか本格的にサービス化したいという目標もあるので、自分のこだわりたい部分と、ここまでできたらいいかなというところのせめぎ合いですすめています。まずは手書き文字刺繍の完成度を上げて、次のステップとしてイラストなんかも手がけられるようになりたいですね。
今年の園児たちに喜んでもらえるかドキドキしますが、出来上がったハンカチを直接渡せる日を楽しみに頑張ります!!
次回、「旅立ちとこれから」編。
プロジェクトチームの活動はまだまだ続きます!