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- 商品のご紹介
『AYA ウールマフラー スクエアチェック』 マロンチャコール
たて糸とよこ糸で色の見え方の異なる3つの綾織りを組み合わせた、大きい格子柄のウールマフラー。なめらかなタッチとやわらかさに加え、しわも軽減できるのが綾織りの特長。控えめな光沢感もプラスしてくれます。厚みとボリューム、しなやかなハリのあるしっかり目の素材で、品のある表情に仕上げました。
カジュアルからきれいめコーデまで幅広く使い回しのきくデザインです。
全国に普及した名機、豊田式織機
工房織座では、昭和初期から中期に作られた特色ある織機を現役で使っています。もっとも古いものが豊田式織機で、トヨタ自動車創業者豊田佐吉が考案した織機です。約40cm幅の着尺巾といわれる反物のサイズを、シャトルが往復することで自動的に織られます。
現役で使われていた当時は、晒しの反物や手ぬぐいや、おしめなど一般的な平織りの布が作られていました。まだまだ手織りが主流であったこの時代に、性能のよい豊田式織機はまたたく間に全国に広がりましたが、近代化に伴い、さらに高速の大型織機が作られたことで徐々に衰退し、次々と鉄くずとして処分されてしまいました。
織機の復元と改良、オリジナル織機へ
工房織座の代表で職人である武田正利氏は、40年近く今治市のタオル工場の現場に勤め、現代の高速革新織機で高品質なタオルの生産に精力を傾けていましたが、全国各地の織物産地や織機の研究を重ねることで、昔の低速で織る、着尺巾の織機には、最新織機では難しい独創的な技法や風合いを表現できることに気付きます。
こだわりの織物づくりがしたい。その思いから、タオル工場を退職後、昔の着尺一列機での織物づくりを始める決意をし、全国各地の織物産地を行脚、破棄処分されている特色ある着尺一列機を集めます。しかし数十年動いていない織機はさび付き、部品も不足し、動かせるような代物ではありませんでした。そこで持ち帰った4台をすべて分解し、使える部品で復元、ようやく2台動かせるようになりました。さらにタテ糸が自由自在に操れるよう、ヨコ糸も特殊に動かせるよう、大幅に改良を加えていきました。改良に改良を重ねることで、この世に2つとないオリジナルの着尺一列機を完成させたのです。
心地よい織物
復元し改良された着尺一列機で織られたマフラーやショール、キャップなどは、その多くが着尺巾の特性を生かしたものづくりです。着尺の巾なりで一枚ずつ織るため縫製加工を施さない商品がほとんどで、縫製による固さを感じない、すっきりとした織物に仕上がります。また、シャトルでヨコ糸に空気を含めながら織るため、出来上がった織物はとてもやわらかく軽やか、肌あたりが良くて心地よい、それでいて頑丈で、普段使いに気軽に身にまとえます。 工房織座では、特色ある着尺一列機を駆使し、1枚1枚心を込めて「ゆっくり」と、存在感のある織物づくりを続けています。
第三回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞受賞
「昭和初期のレトロ織機を操り、世界初のたてよこよろけもじり織りや独創的商品を開発」
21世紀えひめの伝統工芸大賞 準大賞
グッドデザイン賞
アジアデザイン賞
THE WONDER 500 選出
- カラー
- マロンチャコール
- 素材
- ウール100%
- サイズ
- 約37×175cm(フリンジ含む)
- 織り
- 綾織り
- 生産国
- 日本
- 備考
- ※こちらの商品の名入れ刺繍は承っておりません。
※繊細な織物ですので、ボタン・ファスナーへの引っかかりにご注意ください。